和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでナマケモノに会えるのは、園内の「ふれあいの里 ハロールーム」です。
ここでは人工保育で育った話題のフタユビナマケモノの子ども「ハッチ」をはじめ、現在は3頭が暮らしています(2026年10月時点の公式・報道情報より)。
この記事では、どこで・いつ会えるのか、入園や白浜へのアクセスといった「行く前に知りたい」実用情報、そしてハッチの心温まる物語までを、ナマケモノ好きな方に向けて丁寧にお伝えいたします。
アドベンチャーワールドでナマケモノに会える場所はどこ?
結論からお伝えしますと、ナマケモノに会える場所は園内の「ふれあいの里 ハロールーム」です。
アドベンチャーワールドは、動物園・水族館・遊園地が一体となった和歌山県白浜町の人気施設です。
その中でも「ふれあいの里」は、動物たちをぐっと身近に感じられるエリアとして親しまれています。
ナマケモノが過ごしているのは、そのふれあいの里にある「ハロールーム」という室内スペースです。
公開時間は、公式の案内によると開園からおおむね17時まで、夜間営業が行われる日は19時までが目安とされています(2026年10月時点)。
ただし時間や運用は季節・イベントによって変わりやすいため、お出かけ前に最新情報を公式サイトでご確認いただくと安心です。
ゆっくり過ごしたい方は、閉園間際を避けて、少し余裕を持って訪ねるのがおすすめです。
なお動物たちの体調を第一に考え、公開を休止する場合もあります。その日の様子はパーク内の案内や公式の情報でご確認ください。
白浜への行き方・入園は?会いに行く前の実用情報
せっかくナマケモノに会いに行くなら、現地までの道のりも押さえておきたいところです。
アクセスとして公式が案内している主な行き方は、次のとおりです(2026年10月時点)。
- 電車+バス:JR紀勢本線「白浜駅」からバスでおよそ10〜15分
- 車:紀勢自動車道「南紀白浜IC」から数分、駐車場あり(有料)
- 飛行機:南紀白浜空港から車でおよそ5〜10分
関西方面からは車のアクセスが良く、遠方からは南紀白浜空港を使う方も多い立地です。
入園については、1日じっくり楽しめる「1DAYパスポート」などが用意されています。
料金は改定されることがあり、2026年10月時点の公式案内では大人(18歳以上)でおおむね5,000円台が目安ですが、年齢区分・前売り・年間パスなどで変わります。
価格・各種割引・営業カレンダーは変動する前提で、最新は必ず公式サイトでご確認ください。
ナマケモノ単独ではなく、園全体の動物やショーと合わせて1日かけて楽しむプランが、結果的に満足度が高いと筆者は感じています。
フタユビナマケモノ(アドベンチャーワールド)の生態とは?

ここで暮らしているのは「フタユビナマケモノ」という種類です。
有毛目フタユビナマケモノ科に分類され、南アメリカ北部の熱帯雨林を故郷とする動物です。
一般に体長はおよそ60〜70センチ前後、体重は4〜9キロほどとされ、木の葉や木の実、新芽などを食べて暮らします。
アドベンチャーワールドでは、主に葉を食べるサル用の固形飼料などを与えて栄養を整えていると紹介されています。
寿命は野生ではおよそ10数年、飼育下ではより長く生きる例もあると言われています(個体や環境により幅があります)。
守られた環境で、ゆっくりと長い時間を過ごせるのですね。
会いに行く前に知っておきたいのが、その「のんびりさ」です。ナマケモノは1日の多くを、木にぶら下がったまま眠って過ごします。
さらに夜行性の傾向もあるため、昼間に起きて動いている姿に出会えたら、それはとても幸運なこと。
低い代謝でエネルギー消費を抑える、まさに省エネの名人です。動いていなくても、こちらを向いて眠る愛らしい表情に、きっと癒やされることと思います。
人工保育で育った子ども「ハッチ」の物語
アドベンチャーワールドのナマケモノを語るうえで欠かせないのが、子どもの「ハッチ」です。
園や報道の情報によると、ハッチは2024年8月28日の未明に誕生した、園で初めてのフタユビナマケモノの赤ちゃんでした。
父親は2020年6月24日にみさき公園から、母親は2021年10月23日に高知県立のいち動物公園からやってきた個体とされます。
3年越しの念願が叶った、待ち望まれたいのちの誕生でした。
ところが、その歩みは決して平坦ではありませんでした。
出産の瞬間を誰も目撃しておらず、スタッフが誕生に気づいたのは翌朝のことだったと伝えられています。
さらに誕生の翌日、母親の体調に異変が起き、懸命なケアも届かず静かに息を引き取ってしまったといいます。
残されたのは、母のぬくもりを失ったばかりの小さな赤ちゃんでした。
それでも、いのちはそこで止まりませんでした。飼育スタッフの手によって人工保育が始まり、新たな挑戦の日々が幕を開けたのです。
ミルクの種類や回数、飲ませる体勢、哺乳瓶の乳首の大きさ、離乳食のタイミング。
すべてが初めてで、スタッフは他施設に情報を求め、ハンドブックを読み込み、何度もミーティングを重ねたと紹介されています。
「この子だけは生きながらえさせなければ」という使命感が、昼夜を問わない看護を支えたのでしょう。
やがてハッチは力強くミルクを飲み、木をしっかりと握れるまでに成長していきました。
2歳を迎えたハッチの今の姿

そんなハッチは、2026年8月28日に無事2歳の誕生日を迎えました(園の発信情報より)。
1歳からの1年で体重はぐんと増え、2026年7月末時点の公表ではおよそ8.9キロ。3頭いる仲間の中でも、いちばん大きく育っているそうです。
性格は、スタッフからごはんを食べさせてもらうことも多い甘えん坊。母の代わりに愛情を注ぎ続けた人の手を、しっかり信頼している証なのでしょう。
ユニークなのは、その過ごし方です。
本来、野生のナマケモノにとって地面で過ごすことは、天敵に狙われかねない危うい行動のはず。
ところがハッチはそんな本能もどこ吹く風で、1日の大半を床でゴロゴロと過ごすのがお気に入りなのだとか。
そのため、ゲストエリアからは爪がちらりと見える程度のことも多いそうです。まるで「かくれんぼ」をしているような、マイペースな毎日ですね。
会えたらラッキー、という気持ちで、そっと探してみるのも楽しみのひとつになりそうです。
他園との違いは?間近で“床のナマケモノ”を見られる魅力
ここからは、長年さまざまな動物施設に足を運んできた筆者としての私見を述べさせてください。
フタユビナマケモノに会える施設は、全国に複数あります。たとえば那須どうぶつ王国や高知県立のいち動物公園などでも、その姿を見ることができます。
これまで各地の展示を見てきて感じるのは、ナマケモノは高い木や天井付近の枝に身を置く「見上げる展示」が主流だということです。
その点、アドベンチャーワールドのハロールームでは、床で過ごすことを好むハッチを、比較的低い目線で間近に感じられる機会があります。
高所でぶら下がる姿とはまた違い、ゴロンと横たわる全身や、ふとこちらを向く表情まで観察できるのは、個体の個性ならではの体験だと筆者は考えます。
もちろん、これは「必ず床で見られる」という保証ではありません。
動物の自由な行動あってこそですから、その日その時の姿を受け入れて楽しむのが、いちばん豊かな見方だと感じています。
筆者が考える、ハッチに会う本当の魅力
ハッチに会う価値は、単に「珍しい動物を見る」ことだけではないと、個人的には考えています。
生まれた翌日に母を亡くし、人の手で懸命に育てられた一頭。その背景を知って眺めると、のんびり眠る姿の一つひとつが、支え合ったいのちの物語そのものに見えてきます。
飼育スタッフが語ったとされる「私たちがやらないで誰がするんだ」という思いには、動物園が担う役割の本質が表れているように感じます。
その中でアドベンチャーワールドのハッチが特別なのは、困難を乗り越えた成長の記録を、私たち来園者が一緒に見守れる点にあると感じます。
床が大好きなマイペースさを保ちながら、3頭でのびのび暮らす姿を、これからも温かく見守りたいと筆者は思っています。
会いに行く前に知っておきたいポイント
最後に、押さえておきたい点を整理します(いずれも2026年10月時点の目安)。
- 会える場所は「ふれあいの里 ハロールーム」
- 公開時間は開園〜17時が目安(夜間営業日は19時まで/変動あり)
- 動物の体調により公開を休止する場合がある
- 昼間は眠っていることが多く、動く姿は貴重
- 床で過ごすため、爪だけ見える日もある
- 料金・アクセス・営業日は改定されるため、最新は公式で確認を
こうして並べてみると、ナマケモノ観賞は「必ず動く姿が見られる」ものではないと分かります。
だからこそ、眠っている穏やかな表情に出会えたときの喜びは格別です。焦らず、ナマケモノのペースに寄り添う気持ちで眺めるのが、いちばんの楽しみ方だと感じます。
よくある質問
アドベンチャーワールドでナマケモノはどこで見られますか?
園内の「ふれあいの里 ハロールーム」で会えます。公開時間は開園から17時まで、夜間営業日は19時までが目安です(2026年10月時点・変動あり)。
ナマケモノの子ども「ハッチ」はいつ生まれましたか?
園・報道の情報によると2024年8月28日の未明に誕生したオスです。2026年8月28日に2歳を迎え、2026年7月末時点の公表で体重はおよそ8.9キロとされています。
なぜナマケモノは動いている姿を見づらいのですか?
ナマケモノは1日の多くを眠って過ごし、夜行性の傾向もあるためです。さらにハッチは床で過ごすのが好きで、爪だけ見える日もあります。
まとめ
アドベンチャーワールドでナマケモノに会えるのは「ふれあいの里 ハロールーム」です。
ここでは、生後すぐに母を亡くし人工保育で育った子ども「ハッチ」を含む3頭が暮らしています。
白浜へはJR白浜駅や南紀白浜空港からアクセスでき、料金や営業時間は変動するため最新は公式でご確認ください。
昼間は眠っていることが多く、動く姿や全身に出会えたら幸運というのんびりさも、この動物ならではの魅力です。
一頭の成長の物語に思いをはせながら、どうぞ穏やかな気持ちで会いに行ってみてくださいね。

