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アドベンチャーワールドのシロクマ(ホッキョクグマ)に会いたい!見どころ完全解説

海獣館のプールサイドで首を上下に揺らしながら歩く白いホッキョクグマと、ガラス越しに見上げる親子連れの来園者 アドベンチャーワールド
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結論からお伝えします。和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、現在ホッキョクグマ(シロクマ)の飼育・展示を休止しており、園内で会うことはできません。

かつて園で暮らしていたオスの「ライト」は、2023年3月に鹿児島市の平川動物公園へ、さらに2025年には北海道の札幌市円山動物園へと移りました。つまり、今ライトに会いたい方が向かうべき先は、北海道の円山動物園です。

「アドベンチャーワールドのシロクマに会いたい」と検索された方の多くは、肩を落とされたかもしれません。けれど、なぜ会えなくなったのか、ライトが今どこで元気にしているのか、海獣館にはほかにどんな出会いが待っているのか。テーマパークライターとして、私が足を運んで確かめた情報も交えながらご案内します。

アドベンチャーワールドのシロクマは今どこ?結論は「円山動物園(北海道)」

もう一度、要点を整理します。

アドベンチャーワールドのホッキョクグマ飼育は、2023年3月をもって休止となりました。園の都合で急にやめた、という後ろ向きな話ではございません。

旅立ったのは、愛称「ライト」というオスのホッキョクグマです。園の発表によると、2013年11月21日にアドベンチャーワールドで生まれ、長年にわたり多くの来園者に親しまれた、園生まれの大切な一頭でした。

そのライトが、2023年3月8日に鹿児島県の平川動物公園へ移動しました。海獣館での一般公開は同年3月6日が最終日。この日を境に、アドベンチャーワールドで「シロクマに会う」ことは叶わなくなりました。

そして2025年には、平川動物公園からさらに北海道・円山動物園へ。現在ライトに会えるのは円山動物園です。

ここで一言、書き手としての受け止めを添えます。一見「いなくなって寂しい」話に思えますが、私はこの引っ越しの背景を知るほど、これは前を向いた希望の旅立ちだと感じております。その理由を次からお伝えします。


なぜアドベンチャーワールドのホッキョクグマ「ライト」は引っ越したの?

ライトが旅立った理由は、ホッキョクグマという種そのものの未来に関わっています。

背景にあるのは「ブリーディングローン制度」という仕組みです。補足しますと、これは希少な動物の種を守るため、動物園や水族館どうしが繁殖を目的に動物を貸し借りする制度のことです。

園や日本動物園水族館協会(JAZA)の説明によれば、国内で飼育されているホッキョクグマは高齢化が進み、頭数が減少傾向にあります。JAZAのホッキョクグマ管理計画にもとづき、種と遺伝的多様性を守るため、若くて貴重なオスであるライトが、将来の繁殖を目指す平川動物公園へと託されることになりました。

※画像はAIによるイメージ

アドベンチャーワールドのホッキョクグマの歴史は、決して平坦ではありませんでした。

同園の記録によると、1993年2月に1歳のオスとメスの飼育を始めて以来、幾度も出産に挑んできました。けれど2000年、2002年、2005年、2009年と、生まれた赤ちゃんの多くが幼いうちに命を落とすという、つらい経験を重ねてきたそうです。

そうした歴史のなかで、2013年11月に無事に生まれ、健やかに育ったのがライトでした。言わば、長い挑戦の末にようやく大人へと育った、特別な一頭だったわけです。

だからこそ、その命を次の世代へつなぐために送り出す――。個人的には、ここにアドベンチャーワールドという園の、動物に対する真摯な姿勢がにじんでいると感じております。


旅立ちの日に贈られた「氷のプレゼント」とお別れイベント

ライトの公開最終日となった2023年3月6日、海獣館では心温まるお別れのイベントが行われたと園は伝えています。

まず午前9時15分ごろから、大好物が入った氷がプレゼントされました。中身はリンゴ、馬肉、そしてホッケ。鼻をくんくんさせながら近づくライトの姿が目に浮かぶようです。

さらに午後2時の食事タイムには、来園者がメッセージを書き込んだブイ(おもちゃ)が贈られました。開園から正午まで、ゲストがブイにメッセージを記入できる参加型の企画だったそうです。

たくさんの人の「ありがとう」と「元気でね」が詰まった、やさしい門出だったのではないでしょうか。一頭の動物をどれだけ大切に見送ったかが伝わる演出だと、筆者としては受け止めています。


アドベンチャーワールドのシロクマ「ライト」のその後――鹿児島、そして円山動物園へ

ここからは、アドベンチャーワールドを巣立ったライトが今どうしているのかをお伝えします。「会いに行きたい」という方にとって、いちばん知りたい情報かもしれません。

平川動物公園の発信によると、やってきたライトは「ほんわか癒し系」「のんびり男子」と親しまれる人気者になりました。プールへ豪快にダイブする姿がかっこいいと評判で、投げたおもちゃを目がけて飛び込むたびに見ている人たちが沸いたといいます。

担当飼育員の方は、ライトの性格を「好奇心旺盛」と表現されているそうです。警戒しながらも興味が勝ってしまい、後ろ脚を残して身体をぐーんと前に伸ばす姿に、その気持ちがあらわれているのだとか。なんとも愛らしい描写です。

※画像はAIによるイメージ

ところが、物語はさらに続きます。

平川動物公園へ来てわずか2年後の2025年、今度は北海道の札幌市円山動物園へ移動することが発表されました。円山動物園のメスとの繁殖を目指すためです。

各園の発表によると、ライトは2025年時点で11歳。平川動物公園は感謝激励会を開き、同園での最終展示は2025年3月23日を予定していました。移動にあたっては、麻酔を使わず、馬肉や鶏ミンチを入れた輸送箱に自分から入ってもらう練習を重ねたそうです。ライト自身の負担を少しでも減らそうという、きめ細やかな心配りが伝わります。

園の関係者は、ライトの赤ちゃんが見られれば送り出した甲斐がある、と期待を込めて語っておられました。寒さの苦手なそぶりもあったそうですが、「ホッキョクグマなので、きっと大丈夫」という飼育員さんの言葉に、現場の愛情がにじんでいます。


円山動物園でライトに会える?公開状況は事前確認を

今ライトに会いたい方が向かうべきは、北海道の円山動物園です。

ただし、動物の公開には注意が必要です。移動したばかりの個体は、新しい環境に慣れるまで一時的に非公開になったり、公開時間や展示場所が日によって変わったりすることがあります。これはどの園でも一般的な配慮です。

そのため、「何時に行けば必ず会えるか」を断定することはできません。来園を計画される際は、円山動物園の公式サイトやSNSで、ホッキョクグマの最新の公開状況・観覧できる時間帯を必ずご確認ください。繁殖に向けたペアリングの時期は、特に展示が流動的になる可能性があります。

なお、アドベンチャーワールドが今後あらためてホッキョクグマを迎え入れる(再導入する)かどうかについては、本稿の時点で園からの具体的な発表は確認できていません。こちらも気になる方は、公式の案内を折に触れてチェックされるのがよいでしょう。


ホッキョクグマってどんな動物?基礎知識をやさしく解説

せっかくですので、ホッキョクグマという動物そのものについても、初めての方向けにまとめます。

  • 分類:食肉目クマ科
  • 学名:Ursus maritimus(英名 Polar Bear)
  • 生息地:北極圏
  • 体の大きさ:体長1.8〜2.5メートル、体重200〜600キログラム程度
  • 寿命:およそ20〜25年
  • 繁殖:3〜6月ごろに交尾し、11月から翌年1月ごろに1〜4頭を産むとされます

おもしろいのは、その体のつくりです。ホッキョクグマは唯一の海洋性のクマとされ、ほかのクマに比べて体が細長く、泳ぐのに適した体型をしています。

意外に知られていないのが毛の秘密です。白く見える毛は実は透明で、地肌は黒い色をしています。黒い肌が太陽の光から熱を効率よく吸収し、体温を保つのに役立っているのだそうです。自然の工夫は、本当によくできていますね。

各園では、馬肉やホッケ、白菜などを与えて飼育していました。真っ白な体で魚をぱくりとくわえる姿は、何度見ても見とれてしまいます。


海獣館でシロクマ以外に会える仲間たち

「アドベンチャーワールドでシロクマには会えない」と知って、やはり少し残念に思われるかもしれません。

けれど、ライトが暮らしていた海獣館には、ほかにも魅力的な動物たちが待っています。

私が実際に足を運んだときの体験からお伝えしますと、海獣館で特に印象的だったのはペンギンたちでした。

小柄なアデリーペンギンは、小さなお子さんとちょうど同じくらいの背丈で、妙に一体感があって親しみが湧きます。一方、少し大きなキングペンギンは、子どもには少しこわく見えるようで、その反応の違いもまた微笑ましいものでした。

ほかにもラッコやアザラシの姿もあり、見どころの詰まったエリアです。

ちなみにアドベンチャーワールドは、海獣館だけでなく、サファリワールドのジープサファリ探検ツアーや、イルカとクジラが跳びまわるマリンライブなど、動物に”最接近”できる体験が園全体にちりばめられています。シロクマに会えないからと足を遠のかせるには、あまりにもったいない施設です。

なお、料金やイベントの開催状況、動物たちの展示は変動します。お出かけの前には、必ず最新の情報を公式サイトでご確認くださいますようお願いします。


考察:ライトの旅立ちが私たちに教えてくれること

ここからは、テーマパークライターとしての私見を述べさせてください。

「会いたかった動物に、もう会えない」。このニュースは、一見すると寂しい出来事として受け止められがちです。

けれど筆者としては、ライトの物語は、動物園や水族館が担う”種を未来へつなぐ”という役割を、私たち来園者に静かに教えてくれていると考えています。

JAZAなどの発信によると、国内のホッキョクグマは減少と高齢化が進んでいるとされます。こうした状況で、若くて健康なオスを繁殖のために送り出すという判断は、決して簡単なものではなかったはずです。

和歌山から鹿児島へ、そして北海道へ。ライトが列島を縦断するように旅をしているのは、ただの移動ではなく、種の未来をつなぐための希望のバトンリレーなのだと私は感じています。

そして、私がこの記事であえて加えたい視点があります。それは、「会えなくなった」ことを知ること自体が、ホッキョクグマという動物の置かれた現実を知る入り口になる、ということです。会える・会えないの一歩先にある物語にこそ、私たちが受け取るべきメッセージが込められているように思うのです。

いつの日か、ライトの子どもや孫が生まれ、新たな人気者になる――。そんな未来が訪れたなら、この一連の旅立ちは、きっと報われるのだと思います。


まとめ

最後に、この記事の要点を振り返ります。

アドベンチャーワールドのシロクマ(ホッキョクグマ)「ライト」は、2023年3月に鹿児島の平川動物公園へ、2025年には北海道の円山動物園へと移り、現在アドベンチャーワールドでのホッキョクグマの飼育・展示は休止しています。

その背景には、ブリーディングローン制度にもとづく種の保存と繁殖という目的がありました。今ライトに会いたい方は、北海道の円山動物園を目指すことになりますが、公開状況は流動的なため、事前に公式情報の確認をおすすめします。

一方で、ライトが暮らした海獣館には、ペンギンやアザラシ、ラッコといった仲間たちが今も私たちを待っています。一頭のホッキョクグマの旅路に思いを馳せながら、ぜひ次のお休みの計画を立ててみてはいかがでしょうか。皆様の休日が、心温まる物語になりますように。


よくある質問

アドベンチャーワールドでシロクマ(ホッキョクグマ)に今も会えますか?

会えません。2023年3月に飼育・展示を休止しており、現在園内にホッキョクグマはいません。

ホッキョクグマ「ライト」は今どこにいますか?

2023年に鹿児島の平川動物公園へ、2025年に北海道の札幌市円山動物園へ移りました。現在は円山動物園で暮らしています。

なぜライトは引っ越したのですか?

ブリーディングローン制度にもとづき、減少傾向にあるホッキョクグマの種と遺伝的多様性を守るため、繁殖を目指して移動しました。