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アドベンチャーワールドのラッコに癒やされる|愛らしい姿と観覧のコツ

水槽の中で仰向けに浮かび、両手を胸元で合わせてくつろぐ愛らしいラッコの姿 アドベンチャーワールド
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初めまして、テーマパークライターの夢咲未来です。「アドベンチャーワールドのラッコに会いたい」と検索してこられた方へ、まず結論からお伝えします。

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでのラッコの飼育・展示は、2021年にすでに終了しています。最後まで暮らしていたメスの「キラ」は三重県の鳥羽水族館へお引っ越しし、今もそちらで元気にしているのです。

つまり、アドベンチャーワールド生まれのあの愛らしいラッコに会いたいなら、答えは「鳥羽水族館を訪ねること」になります。

この記事では、なぜ展示が終了したのか、今どこで会えるのか、そして愛らしい姿を楽しむ観覧のコツまで、丁寧にお伝えしてまいります。

アドベンチャーワールドのラッコはどうなった?今どこにいる?

結論を繰り返しますと、アドベンチャーワールドは2021年3月をもって、ラッコの飼育・展示を終了しました。

当時この園で飼育されていたのは、メスの「キラ」ただ1頭。このキラが、三重県鳥羽市の鳥羽水族館へ移動することになったのです。

公式の案内によると、公開はペンギン王国1階で2021年3月16日(火)までの予定とされていました。動物への負担をおさえて安全に運ぶため、実際の移動日は公表されない形がとられました。

一頭きりの環境から、仲間のいる環境へ――。その配慮が、この決断の軸にあったように筆者には感じられます。


なぜラッコの展示は終了したのか?

ではなぜ、長年のラッコ展示が終わることになったのでしょうか。

公式の説明によると、ラッコはもともと複数頭で行動する動物であること、そしてアドベンチャーワールドの動物飼育計画をふまえての判断だったとされています。

ここには、より大きな事情も重なっています。国内のラッコは、繁殖の難しさと高齢化によって年々数を減らし続けてきました。

1頭だけで飼い続けるよりも、同じ種の仲間がいる施設へ託す。その選択が、結果的にキラにとっても国内のラッコ全体にとっても、望ましい形だったのだと考えられます。

単なる「展示の終了」ではなく、限られたラッコたちをどう守っていくか、という大きな流れの一つだった――筆者はそう受け止めています。


34年の飼育の歴史をふり返る

アドベンチャーワールドとラッコの関わりは、とても長いものでした。

同園がラッコの飼育を始めたのは1987年のこと。約34年間の歴史のなかで、26頭もの赤ちゃんが誕生し、そのうち14頭が育ったと公式から発表されています。

この数字だけでも、アドベンチャーワールドがいかに真剣にラッコと向き合ってきたかが伝わってきますね。

※画像はAIによるイメージ

繁殖がとても難しいとされるラッコで、これだけの赤ちゃんを育てた施設は、国内でも数えるほどです。その積み重ねが、後に鳥羽水族館へと受け継がれていくことになります。

なお、ここで挙げた飼育開始年や頭数は過去の公式発表に基づくものです。記録の詳細は、最新の情報を公式でご確認いただくと安心です。


キラのプロフィールと、鳥羽水族館のもう1頭「メイ」

お引っ越しの主役となったキラのプロフィールは、次の通りです。

  • 性別:メス
  • 生まれ:2008年4月21日(アドベンチャーワールド生まれ)
  • 移動先:鳥羽水族館(三重県鳥羽市)

アドベンチャーワールドで生まれ育ったキラが、新しいお家へと旅立っていった――そう思うと、少し胸が温かくなります。

鳥羽水族館では現在、キラを含めて2頭のメスのラッコが暮らしています。もう1頭の名は「メイ」。鳥羽水族館の「Iゾーン 極地の海」で、この2頭に出会うことができます。

それぞれに個性があり、見比べる楽しみがあるのが魅力です。

名前生まれ性格見分けの特徴
メイ2004年5月9日・鳥羽水族館生まれいたずら好きだが神経質な一面も鼻のキズ、短くそろったヒゲ、全体的に毛が白っぽい
キラ2008年4月21日・アドベンチャーワールド生まれマイペースでおっとり顔周りの毛が黄色味を帯びる、長いヒゲ、お腹周りの毛が黒っぽい

こうして並べると、顔周りが黄色っぽく長いヒゲを持つのがキラ、毛が白っぽくヒゲが短いのがメイ、と見分けられそうですね。

おっとりマイペースというキラの性格は、どこか癒し系です。長年アドベンチャーワールドで愛されてきた理由は、この穏やかな雰囲気にあるのかもしれないと、個人的には感じています。


国内のラッコは今、たった2頭に

ここで、評価の分かれ目になる大切な事実をお伝えします。

複数の報道によると、2025年1月4日、福岡県の「マリンワールド海の中道」で長年暮らしていたオスのラッコ「リロ」が17歳で亡くなりました。

これにより、国内の水族館で会えるラッコは、鳥羽水族館のメイとキラの2頭だけになりました。(頭数は2026年10月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。)

かつて、国内のラッコはこれほど希少ではありませんでした。報道によると、1994年ごろのピーク時には全国28の施設でおよそ122頭が飼育されていたといいます。

28施設・122頭から、1施設・2頭へ。この30年あまりの急激な減り方こそ、今ラッコが「貴重」と言われる理由の核心です。

※画像はAIによるイメージ

ラッコの愛らしい姿を楽しむ観覧のコツ

せっかく会いに行くなら、その愛らしい姿を存分に楽しみたいものですよね。ここでは観覧のコツをお伝えします。

まず知っておきたいのが、2025年3月からの観覧ルールの変更です。

報道によると、来館者が集中するようになったことを受けて、鳥羽水族館では「極地の海」コーナーの入口から並び、およそ10名ごとに案内され、1分間ほど自由な位置から観覧して交代する、という方式が導入されました。

「1人でも多くの方に平等に見ていただくため」という配慮によるものです。限られた時間で満足するためにも、見たいポイントを決めてから並ぶのがおすすめです。

次のポイントは、お食事タイムを狙うことです。鳥羽水族館では、1日に数回ラッコのお食事タイムが設けられています。

  • 1回目:午前9時40分ごろ〜
  • 2回目:午後1時ごろ〜
  • 3回目:午後4時20分ごろ〜

食事の時間帯は、ラッコが活発に動く絶好のシャッターチャンス。水の中をすいすい泳いだり、器用な前足でエサを持つ仕草を見られたりと、見どころが詰まっています。

ただし時刻は変更されることがあり、観覧ルールの変更にともなって運用が見直される場合もあります。お出かけ前に、最新の時刻を公式で必ずご確認ください。(上記は従来の目安で、2026年10月時点の情報です。)

もう一つ、ぜひ知っておいていただきたいのが「ラッコ水槽ライブカメラ」です。

鳥羽水族館では、2024年4月14日からYouTubeで「鳥羽水族館 ラッコ水槽ライブカメラ」の24時間生配信を公開しています。

メインプール右上に設置されたカメラを通して、2頭のラッコがリアルタイムで映し出されます。泳いだり毛づくろいをしたりする何気ない日常を、おうちにいながら眺められるのです。

遠方でなかなか足を運べない方も、まずはライブカメラで予習をしてから訪れると、当日の楽しみがぐっと深まりますよ。

なお、動物の体調や通信・機器の状況によって、見学やライブ配信が一時的に中止・変更になる場合があります。こちらも最新の情報を公式でご確認いただくのが安心です。


考察:なぜ今、ラッコに会いに行くべきなのか

ここからは、長年この分野を見てきた書き手としての見方を少しお話しさせてください。

まず押さえておきたいのが、ラッコが日本から急速に消えつつある「歴史の流れ」です。

ラッコが全国の水族館に広がったのは、1980年代のいわゆる飼育ブームがきっかけでした。愛らしい姿が人気を呼び、各地の施設がこぞって展示を行い、1994年ごろには122頭にまで増えたとされています。

しかし、その多くは海外から迎えた個体で、国内での繁殖が続かず、高齢化とともに数を減らしていきました。アドベンチャーワールドの展示終了も、マリンワールドのリロの死も、この大きな下り坂の途中にある出来事だと、筆者は捉えています。

そして今、残された2頭はいずれもメスです。ここが見通しを語るうえで最も重要な点だと、個人的には考えています。

メスだけという組み合わせでは、繁殖によって次の世代が生まれることはありません。つまり、国内で生まれる新しいラッコがいないまま、現在の2頭が年齢を重ねていくことになります。

だからこそ、「国内でラッコが見られなくなるかもしれない」という見通しは、単なる不安ではなく、頭数の構成から導かれる現実的な話だと言えます。この因果を知ると、水槽の前の1分の重みが変わってきます。

かつて白浜のアドベンチャーワールドでは、広い園内でのびのびと暮らすラッコに、時間を気にせず向き合えました。今の鳥羽水族館では、1分という限られた時間を大切に味わう――。同じラッコ観覧でも、その体験の質は時代とともに大きく変わったのだと感じます。

アドベンチャーワールドが34年かけて積み重ねた飼育の歴史が、キラという1頭を通して鳥羽水族館へ受け継がれている。そう考えると、水槽の前でくつろぐ姿が、いっそう愛おしく見えてくるように思います。

※画像はAIによるイメージ

「いつか行けたら」ではなく、会えるうちに会いに行っていただきたい。私がそう強くおすすめするのは、気持ちの問題だけではなく、こうした数字と事実の裏づけがあるからです。


まとめ

アドベンチャーワールドのラッコは2021年に飼育・展示を終了し、メスのキラは鳥羽水族館へお引っ越ししました。

2025年1月にマリンワールド海の中道のオス「リロ」が亡くなったことで、国内で会えるラッコは鳥羽水族館のメイとキラの2頭だけになりました。

ピーク時に28施設・122頭いたラッコが、今や1施設・2頭。しかもどちらもメスという、国内でも例のない希少な状況です。

2025年3月からは観覧が1分ごとの入れ替え制になり、お食事タイムやライブカメラも楽しみ方の鍵になります(時刻や運用は変動するため公式要確認)。

会える機会が本当に貴重になっている今だからこそ、その愛らしい姿を、ぜひあなたの目に焼きつけてみてくださいね。


よくある質問

アドベンチャーワールドで今もラッコは見られますか?

いいえ。アドベンチャーワールドでのラッコの飼育・展示は2021年に終了しています。アドベンチャーワールド生まれのキラは、現在は三重県の鳥羽水族館で暮らしています。

今、日本でラッコに会える水族館はどこですか?

2026年10月時点では、三重県の鳥羽水族館だけです。2025年1月に福岡のマリンワールド海の中道のオスが亡くなり、国内のラッコは鳥羽水族館のメイとキラの2頭のみとなりました(最新は公式でご確認ください)。

ラッコのお食事タイムは何時ごろですか?

従来の目安は1日3回、午前9時40分ごろ・午後1時ごろ・午後4時20分ごろとされています。ただし2025年3月に観覧方法が変わり時刻も変更される場合があるため、最新は公式で必ずご確認ください。

なぜ国内のラッコはこんなに減ったのですか?

1980年代の飼育ブームで増えた多くが海外から迎えた個体で、国内での繁殖が続かず高齢化が進んだためです。1994年ごろの約122頭から、現在は2頭にまで減っています。