ディズニーランドでリニューアルしたアトラクションは?変更点を解説

シュガー・ラッシュのカラフルなゲーム世界と未来的な新スペース・マウンテンを望むトゥモローランド ディズニーランド

東京ディズニーランドでは2027年、トゥモローランドの二つの新アトラクションと周辺広場が開業する予定です。

『シュガー・ラッシュ』の屋内型アトラクションは2027年春、新「スペース・マウンテン」と周辺エリアは2027年の開業が計画されています。

東京ディズニーランドの2027年新施設とは?

株式会社オリエンタルランドが公表している2027年の主な計画は、次の二つです。

  • 「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を改修し、『シュガー・ラッシュ』の世界を舞台にした屋内型アトラクションを導入
  • 旧「スペース・マウンテン」と周辺環境を一新し、新しい屋内型ジェットコースターとトゥモローランド広場を開業

計画の概要を整理すると、両施設の違いが分かりやすくなります。

項目 『シュガー・ラッシュ』の新施設 新「スペース・マウンテン」
開業予定 2027年春 2027年
旧施設 バズ・ライトイヤーのアストロブラスター 旧スペース・マウンテン
施設形式 屋内型・シューティングタイプ 屋内型ジェットコースター
投資額 約295億円 周辺エリアを含め約705億円
周辺施設 「プラネットM」を改修 新しいトゥモローランド広場を整備

投資額は、オリエンタルランドが2025年4月28日に発表した「2035長期経営戦略」で示された金額です。新「スペース・マウンテン」の投資額は、当初公表された約560億円から約705億円へ変更されています。

また、『シュガー・ラッシュ』の開業時期は、2024年4月26日の初回発表では「2026年度以降」とされていました。その後、オリエンタルランドが2026年1月29日に公表した決算説明資料で、2027年春に開業できる見通しが示されています。

いずれも東京ディズニーランドのトゥモローランドにおける計画です。2024年6月6日に東京ディズニーシーで開業した「ファンタジースプリングス」とは、別のパークで進められている開発となります。


シュガー・ラッシュの新アトラクションは何が分かっている?

オリエンタルランドは2024年4月26日、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』を題材にした新規アトラクションの導入を発表しました。

新施設は「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を改修して整備され、子どもから大人までインタラクティブにゲームを楽しめる屋内型アトラクションになります。同日の決算説明資料では、屋内型のシューティングタイプと説明されています。

旧「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」は、2004年4月15日の開業から約20年にわたって親しまれ、2024年10月31日に運営を終了しました。

ラルフやヴァネロペとお菓子の国を救う物語

新施設の舞台は、お菓子でできたレース・ゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界です。

キャンディ大王がつくり出した不具合「シュガーバグ」によって、ゲームの世界が破壊されそうになります。ゲストはラルフやヴァネロペたちと協力し、シュガーバグをクッキーやケーキなど、本来のかわいらしいお菓子の姿へ戻していきます。

※画像はAIによるイメージ

公式発表で明らかになっているのは、屋内型のシューティングタイプであることと、ゲストが物語に参加してゲームの世界を救うことです。

一方、照準装置の形、得点制やランキングの有無、乗り物の動き、所要時間、利用条件などは公表されていません。旧施設と同じ光線銃や得点方式が採用されるとは、現段階では断定できません。

旧施設を何度も体験してきた筆者の印象では、「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」の魅力は、乗車中の操作が結果に反映され、同行者と体験後まで会話が続くことにありました。

新施設でもインタラクティブな遊びが採用されるため、眺めるだけではなく、家族や友人がそれぞれ参加できる魅力は受け継がれそうです。ただし、競争を重視するのか、全員で協力する体験になるのかは、今後の発表を待って判断する必要があります。

プラネットMの改修にはどんな意味がある?

アトラクションに隣接する商品施設「プラネットM」も、テーマの変更と改修が行われます。

オリエンタルランドは2024年4月26日の決算説明資料で、商品店舗の改修によるゲストの導線と業務効率の改善、エリアの活性化を期待する効果として挙げました。

これは、単に店内の装飾を映画仕様へ変えるだけの計画ではないことを示しています。アトラクション出口から店舗へ移動する流れや、買い物をするゲストと通路を移動するゲストの交錯を整える意図も含まれていると読み取れます。

ただし、店舗名、取扱商品、内装の詳細は未公表です。『シュガー・ラッシュ』関連商品がどの程度扱われるかも、正式発表前に決めつけないほうが安心です。


新スペース・マウンテンはどう変わる?

オリエンタルランドは2022年4月27日、「スペース・マウンテン」と周辺環境を一新し、2027年に開業すると発表しました。2023年5月16日には建設予定地で起工式を行い、プロジェクトを本格始動しています。

東京ディズニーランドの開園日である1983年4月15日から親しまれた旧「スペース・マウンテン」は、2024年7月31日にクローズしました。

新施設は旧建物の内装だけを改修するものではありません。新たな建物を整備し、周辺の広場を含めてトゥモローランドの景観を再構成する大規模開発です。

屋内型コースターの核を継承する

新「スペース・マウンテン」は、ジェットコースタータイプの屋内型アトラクションという従来の形式を引き継ぎます。

そのうえで、新しい性能と特殊効果を加え、これまで以上にスリルと興奮に満ちた宇宙旅行を提供する計画です。流星が飛び交う宇宙空間を猛スピードで駆け抜ける体験になると案内されています。

※画像はAIによるイメージ

現時点で公式に公表されているのは、屋内型ジェットコースターという形式、新たな性能と特殊効果、宇宙空間を疾走する体験です。

コースの全長、最高速度、車両の構造、発進方式、落下や回転の有無、身長制限は未公表です。特定の走行システムや演出名を断定する情報には注意しましょう。

旧施設では、コースが見えにくい暗闇によって、実際の速度だけでは説明できない浮遊感と緊張感が生まれていました。筆者としては、この「次の動きを予測できない感覚」こそ、世代を越えて共有されてきた体験の核だと考えています。

新しい性能は単純な高速化だけでなく、光、音、映像などを走行と同期させるためにも役立つと考えられます。ただし、具体的な演出方法については公式発表がなく、ここは筆者の分析です。

約705億円には周辺エリアの整備も含まれる

約705億円という投資額は、アトラクション単体だけではなく、「スペース・マウンテンと周辺エリアの一新」に対する金額として公表されています。

新しいトゥモローランド広場では、宇宙と地球の結び付き、人類と自然が調和した未来が表現される予定です。ゲストがモニュメントを眺めながら休める場所となり、夜間には光と音の演出も計画されています。

ここは、今回の開発を理解するうえで大切なポイントです。従来のトゥモローランドでは、人気施設の待機列や通行するゲストが集中する時間帯に、移動と滞在が重なりやすい場面がありました。

新広場に「通過する場所」と「立ち止まる場所」の双方が設けられれば、待ち合わせや休憩、写真撮影の選択肢が増えます。アトラクションに乗らない同行者も同じエリアで過ごしやすくなるため、グループ全体の満足度にも影響するでしょう。


2027年のトゥモローランドは誰が楽しみやすい?

二つの新施設は、刺激の方向が異なります。

『シュガー・ラッシュ』は、操作を通じて物語に参加できる屋内型アトラクションです。映画の登場人物やお菓子の世界に親しみたい方、同行者と一緒にゲームを楽しみたい家族や友人に向くと考えられます。

新「スペース・マウンテン」は、暗闇、速度、特殊効果による没入感が中心です。宇宙旅行の緊張感やコースターならではの爽快感を求める方から、大きな注目を集めるでしょう。

二つの開業時期が近いため、2027年はトゥモローランドに関心が集中する可能性があります。実際の待ち時間や混雑対策は、運営方法、予約制度、利用条件が発表されるまで判断できません。

来園を計画する際は、次の情報を確認すると安心です。

  • 正式な開業日
  • 身長や年齢などの利用基準
  • 東京ディズニーリゾート・アプリ上の案内
  • 優先案内や有料サービスの対象となるか
  • 開業前後の休止施設と通行ルート

新広場と店舗の整備は、アトラクションの収容力とは別の側面から混雑時の体験を支える要素です。乗車待ちだけでなく、同行者との合流や休憩場所まで考えている点に、今回のエリア開発の新しさがあります。

※画像はAIによるイメージ

テーマパークライターが考える今回の開発の意味

筆者は今回の計画を、二つの異なる方法で記憶を次世代へ渡す開発だと考えています。

『シュガー・ラッシュ』の施設は、作品、登場人物、物語を入れ替えながら、ゲストが自ら操作する参加型体験を活用します。旧施設を知る大人と、新しい映画の世界に触れる子どもが、同じ乗り物を違う入口から楽しめる構成です。

新「スペース・マウンテン」は反対に、名称と宇宙旅行の基本体験を保ちながら、建物、性能、特殊効果を更新します。長年のファンが大切にしてきた胸の高鳴りを残しつつ、初めて訪れる世代にも新鮮な驚きを届ける方法といえます。

さらに重要なのは、約295億円と約705億円、合計約1,000億円規模の二つの投資が、同じトゥモローランドで進められていることです。

一方は映画の世界へ深く入り込む参加型施設、もう一方はトゥモローランドの象徴を広場ごと再構築する施設です。個別の人気だけでなく、エリアに滞在する理由を複数つくる狙いがあると考えられます。

ただし、投資規模の大きさとゲストの満足度は必ずしも比例しません。最終的な評価を決めるのは、物語の分かりやすさ、操作のしやすさ、待機環境、案内表示、休憩場所など、当日の小さな体験の積み重ねです。

アトラクションは人生の縮図のようなものです。乗る前の期待、思いがけない緊張、体験後に交わす会話までが一つの物語になります。私は、今回の開発が新しい機械を導入するだけでなく、誰かと語り合いたくなる余韻まで丁寧に設計されることを期待しています。


まとめ

東京ディズニーランドのトゥモローランドでは、2027年に大規模な再開発が形になります。

「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を改修する『シュガー・ラッシュ』の屋内型アトラクションは、約295億円を投じて2027年春に開業する予定です。「プラネットM」もテーマ変更と改修が行われます。

新「スペース・マウンテン」と周辺エリアは、約705億円を投じて2027年に開業予定です。屋内型ジェットコースターという核を受け継ぎながら、新しい性能と特殊効果が追加され、周辺には光や音の演出を備えた広場が整備されます。

操作方法、得点制、コース、利用条件、正式な開業日などは未公表です。発表済みの事実と予想を分け、来園前には東京ディズニーリゾートの最新案内を確認しましょう。


よくある質問

シュガー・ラッシュのアトラクションはいつ開業しますか?

オリエンタルランドの2026年1月29日付決算説明資料では、2027年春の開業予定とされています。具体的な日付は未公表です。

新スペース・マウンテンの投資額はいくらですか?

周辺エリアの一新を含めて約705億円です。当初の約560億円から、2025年4月28日の長期経営戦略で変更されました。

新施設でも得点を競べますか?

『シュガー・ラッシュ』の施設は屋内型のシューティングタイプと発表されていますが、得点制やランキングの有無、具体的な操作方法は公表されていません。

執筆:夢咲 未来(テーマパークライター)