「ジャングリア沖縄の佐藤大介さんって、どんな人なの?」——検索でたどり着いた方へ、まず結論からお伝えします。
佐藤大介(さとう・だいすけ)さんは、2025年7月に沖縄本島北部で開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」を運営する、株式会社ジャパンエンターテイメントの取締役副社長(COO)です。
三井物産、星野リゾートを経て、森岡毅さん率いる株式会社刀に参画。この一大プロジェクトの現場を指揮する「実務の司令塔」といえる人物です。
この記事では、佐藤さんの経歴とジャングリア沖縄との関わりを、確かめられた情報を軸に整理し、あわせてこのプロジェクトが抱える採算面のリスクまで踏み込んで読み解きます。
ジャングリア沖縄の佐藤大介氏とは?役職と基本情報
はじめに、佐藤さんの立場を整理します。
佐藤さんは1975年、大阪府の生まれです。本記事の執筆時点で50歳前後、まさに働き盛りの世代にあたります。
学歴は早稲田大学卒業。現在は「ジャングリア沖縄」を運営する株式会社ジャパンエンターテイメントで取締役副社長を務めています。
肩書には「COO」と記されることもあります。COOとは会社の事業運営における最高責任者を指す役職で、テーマパークの日々の運営を現場で束ねる役割を担う立場です。
つまり佐藤さんは、施設運営の実務を統括する現場の中心人物です。
佐藤大介氏の経歴|三井物産から星野リゾート、そして刀へ
ここからは佐藤さんが歩んできた職歴をたどります。
そのキャリアは、一貫して「大きな組織や事業を動かす」ことに向き合ってきた道のりでした。

1999年:三井物産に入社
早稲田大学を卒業した佐藤さんは、1999年に総合商社大手の三井物産へ入社しました。国内外の幅広いビジネスに触れる第一歩でした。
2004年:星野リゾートへ転職
2004年、星野リゾートへ移ります。ここで手がけたのは、ホテルの「再生」です。
星野リゾートは、経営が傾いた宿泊施設を立て直す再生の手腕で全国に知られる企業です。うまくいかなくなった場所を再び輝かせる——この経験が、のちのジャングリア沖縄での取り組みにつながっていきます。
2019年:株式会社刀へ
2019年、佐藤さんはマーケティング支援企業・株式会社刀(かたな)に参画します。
刀は、経営難だったUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をV字回復させたことで知られる、森岡毅さんの会社です。
こうして振り返ると、「商社での幅広い経験」「施設再生の実績」「日本屈指のマーケティング集団での経験」という三つの強みが積み重なっていることが分かります。この経歴の組み合わせこそ、彼が現場責任者に選ばれた理由を物語っていると言えます。
ジャングリア沖縄と佐藤大介氏の関係|運営会社の副社長という立場
本題である、佐藤さんとジャングリア沖縄の関係をお伝えします。
ジャングリア沖縄は、2025年7月25日に沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)で開業した巨大テーマパークです。
手がけたのは森岡毅さん率いる株式会社刀。運営元の発表によると、総事業費はおよそ700億円、敷地面積は約120ヘクタールで、USJを上回る規模です。
このプロジェクトの運営を担うのが株式会社ジャパンエンターテイメントであり、佐藤さんはその取締役副社長です。
つまり佐藤さんは、構想段階から関わり、開業後は現場の運営責任者として日々このテーマパークを動かす中心人物です。
「Power Vacance!!」というコンセプトのもと、恐竜に追われるアトラクション「DINOSAUR SAFARI」など、沖縄の大自然を舞台にした体験を提供する施設。その運営の最前線に、佐藤さんは立っています。
開業後の課題にどう向き合ったか|佐藤大介氏が語る1年間
ジャングリア沖縄を語るうえで避けて通れないのが「開業直後の混乱」です。ここでの佐藤さんの姿勢が、その人柄をよく表しています。

2025年7月の開業直後、SNSでは「待ち時間300分」「期待外れ」といった厳しい声が相次ぎ、いわゆる「炎上」といえる状況になりました。
これに対し佐藤さんは、失敗をごまかさず正直に認める姿勢を貫きました。
2026年7月25日に開業1周年を迎えた際の発信では、暑さ対策の不十分さ、待ち時間の長さ、不慣れな運営など多くの課題に直面したと率直に振り返っています。
「お越しくださったゲストに、私たちの至らなさで満足な体験をお届けできなかった」と、反省の言葉も述べています。
そのうえで大切にしたのが、現場での「高速PDCA」です。計画・実行・検証・改善のサイクルを素早く回し続けるという意味で、地道な改善を積み重ねる姿勢を指します。
言葉の壁があるインバウンド(訪日外国人)客には手厚い案内を工夫し、地元沖縄の人々には直接会って意見を聞く。こうした積み重ねの結果、開業当初は300分に達した待ち時間は、1年後には60分ほどまで改善したと佐藤さん自身が周年の振り返りで説明しています。
佐藤大介氏が大切にする「まくとぅそーけーなんくるないさ」
佐藤さんを知るうえで心に残る言葉があります。沖縄の「まくとぅそーけーなんくるないさ」です。
この言葉は全国的には「なんとかなるさ」という、運を天に任せる気楽な意味で知られがちです。
しかし佐藤さんは、地元の人から教わった本来の意味を大切にしています。それは「誠、つまり正しく誠実な行動を重ねれば、結果は必ずついてくる」という教えです。
「一気に失った信頼を取り戻す逆転ホームランなど存在しない」——佐藤さんはそう語ります。派手な一発ではなく、地道で誠実な歩みだけが未来をつくるという信念がにじむ言葉です。
佐藤大介氏のメディア出演|NewsPicks・ラジオでの発信
佐藤さんは、逆風のなかでも表舞台に立ち、自らの言葉で語る姿勢を見せています。
たとえば経済メディア「NewsPicks」の討論番組「2 Sides」では、企業再生を数多く手がけてきた連続起業家・福田淳さんと対談し、「一度傷ついたブランドをどう立て直すか」というテーマで議論を交わしました。
また、那覇空港を望むラウンジから放送されるラジオ番組「沖縄羅針盤」にも出演。開業から半年を迎えたジャングリア沖縄の魅力や今後の課題、沖縄観光や地域振興で果たす役割について語っています。
こうした発信から見えてくるのは、批判から逃げず、対話を通じて理解を得ようとする経営者の姿です。
考察|佐藤大介氏の経歴とジャングリア沖縄の採算リスク
ここからは、事実をふまえた筆者としての見方をお伝えします。あくまで私見として読んでいただければ幸いです。
筆者がまず注目するのは、佐藤さんの経歴と、ジャングリア沖縄が直面した課題への向き合い方が重なっている点です。星野リゾートで再生の現場を経験したことは、つまずいた施設を建て直すうえで大きな支えになっていると考えられます。
ただし、ここで一歩踏み込んで考えたいことがあります。星野リゾートで佐藤さんが携わったのは、あくまで「既存施設の再生」でした。一方、ジャングリア沖縄は「ゼロからの新規開業」です。
再生は、すでにある建物・顧客・立地という土台の上で価値を磨き直す仕事です。しかし新規開業は、需要そのものを一から創り出さねばなりません。課題の質はまったく異なると、筆者は見ています。再生のプロだから安心、と単純には言い切れないのです。
もう一つ、慎重に見たいのが「待ち時間300分→60分」という改善です。これは運営効率の向上による成果である一方、来場者数そのものが落ち着いた(客足が鈍化した)結果として、待ち時間が短く見えている可能性も否定できません。改善の中身を、数字の裏側まで見極める必要があります。
さらに大きいのが採算性です。総事業費は約700億円。大人1Dayチケットは6,930円(税込)と決して安くなく、4人家族なら入園料だけで約2万7,000円、交通費や宿泊費を加えれば負担はさらに膨らみます。
USJを上回る規模の初期投資を回収するには、高い客単価と安定したリピート需要を長期にわたって維持し続けねばなりません。話題性が落ち着いたあとも「また来たい」と思わせ続けられるか。ここが最大の勝負どころだと、筆者は考えます。
森岡毅さんという稀代のマーケターが描いた壮大な戦略を、現場で泥臭く形にする。その難しい役割を担う佐藤さんの真価が問われるのは、注目が沈静化したこれからです。誠実さを掲げる歩みが、採算という数字に結びつくのか。静かに見守りたいと思います。
まとめ
今回は、ジャングリア沖縄の佐藤大介さんの経歴と施設との関係を整理しました。
佐藤さんは1975年大阪府生まれ、早稲田大学卒業後、三井物産、星野リゾート、株式会社刀と歩み、現在はジャングリア沖縄を運営する株式会社ジャパンエンターテイメントの取締役副社長を務めています。
開業直後の混乱には、失敗を率直に認め、誠実な改善を重ねる姿勢で向き合ってきました。その根底には「誠実な行動が結果につながる」という沖縄の言葉への信念があります。
一方で、新規開業ならではの需要創出や、約700億円の投資回収という採算面の課題は、これから本格的に問われます。施設を支える人の想いと、その先にある現実的な課題の両方を知ることで、訪問はより味わい深いものになるはずです。
よくある質問
佐藤大介さんの現在の役職は何ですか?
株式会社ジャパンエンターテイメント(ジャングリア沖縄の運営会社)の取締役副社長です。COO(最高執行責任者)として、施設運営の実務を統括する立場にあります。
佐藤大介さんはどのような経歴の持ち主ですか?
1975年大阪府生まれ、早稲田大学卒業後、1999年に三井物産へ入社。2004年に星野リゾートへ移りホテル再生などを手がけ、2019年から森岡毅さん率いる株式会社刀に参画しています。
ジャングリア沖縄はいつ開業したのですか?
2025年7月25日に沖縄本島北部の今帰仁村で開業しました。運営元の発表によると総事業費は約700億円、敷地面積は約120ヘクタールの大規模テーマパークです。


