和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」では、例年秋(9月末〜10月頃)にエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生し、公式サイトや公式SNSの発表によると、誕生から1週間前後で海獣館2階にて公開されるのが通例です。
ふわふわの綿羽姿を楽しめるのは、生後およそ100日を迎える冬頃までが目安です。
2025年9月30日に誕生した個体は、2026年9月時点ですでに1歳の誕生日を迎え、親元を離れて仲間たちのもとへ巣立っています。
初めてアドベンチャーワールドのペンギンに会いに行こうと思っている方の中には、「いつ行けば赤ちゃんに会えるの?」「見学するときのコツはあるの?」と迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、公式サイトおよび公式SNSで発表された情報をもとに、2025年から2026年にかけて公開されたエンペラーペンギンの赤ちゃんの歩みをたどりながら、会える時期の目安や見学のポイントを、初めての方にも分かりやすくご紹介してまいります。
エンペラーペンギンの赤ちゃんにはいつ会える?誕生から公開までの流れ
結論から申し上げますと、赤ちゃんペンギンの誕生シーズンは例年9月下旬から10月上旬にかけてです。
公開は誕生から1週間前後で始まるのが通例となっています。
直近の例では、施設の公式発表によると2025年9月30日(火)にエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生いたしました。
これは4年ぶり、施設にとって16羽目となる貴重な誕生だったそうです。
さかのぼりますと、母鳥は同年7月26日(土)に産卵しており、赤ちゃんが健やかに育つよう、園のスタッフが卵を親鳥から預かって孵卵器で見守っていたとのことです。
孵化までにかかった日数は66日間で、これはエンペラーペンギンの平均的な孵化日数である68日間とほぼ同じペースだったといえます。
孵化の直前、9月26日から30日にかけては、赤ちゃんが自分の力だけでは殻を割りきれない様子が見られたため、スタッフが殻を割るお手伝いをして、無事に誕生に至ったという経緯もありました。
誕生時の体重は295.9グラムと、人の手のひらに収まってしまうほどの小ささだったそうです。
そして誕生から1週間ほど経った10月6日(月)より、赤ちゃんはバックヤードから「ペンギンブース」1階にて一般公開が始まりました。
このように、誕生からおおむね1週間前後で公開が始まるというのが、これまでの発表から見えてくる目安です。
成長のタイムライン|日付・体重・出来事を一覧で
赤ちゃんペンギンがどのように大きくなっていったのか、公式発表をもとに時系列で整理いたします。
| 日付 | 体重・出来事 |
|---|---|
| 2025年7月26日 | 母鳥が産卵 |
| 2025年9月30日 | 誕生(体重295.9g) |
| 2025年10月6日 | ペンギンブース1階で公開開始 |
| 2025年10月21日 | 自然育雛への1回目の試み(給餌行動見られず) |
| 2025年10月27日 | 自然育雛への2回目の試み(給餌行動見られず) |
| 2025年11月1日 | 計量記念日イベントで公開体重測定 |
| 2025年11月12日 | 公開場所を海獣館2階に変更 |
| 2025年11月21日 | 産みの親との同居開始 |
| 2026年1月8日 | 生後100日イベント「さわって、しって、みまもる」 |
| 2026年2月13日 | 公開プール練習スタート |
| 2026年2月18日 | 体重約19kgに成長 |
| 2026年2月下旬 | 換羽終了、亜成鳥の姿へ |
| 2026年3月1日 | 性別発表イベント(メスと判明) |
| 2026年4月15日 | 親元を離れて新エリアへ |
| 2026年9月1日 | 1歳の誕生日 |
こうして並べてみますと、誕生からわずか5か月ほどで体重が60倍以上に増えていることが分かり、成長の速さに驚かされます。
赤ちゃんが健やかに育つまでの舞台裏|自然育雛への挑戦と親子同居
赤ちゃんペンギンがどのように育てられているかを知っておくと、見学のときにより温かい気持ちで見守れるかと思います。
公式サイトの発表によると、アドベンチャーワールドでは赤ちゃんの体に力がつき始める体重約600グラムに達するまで、スタッフが親鳥になりきって、録音した親鳥の鳴き声を聞かせながら食事を与える「初期人工育雛」という方法で大切に育てているとのことです。
その後、野生と同じように親鳥のもとで育つ「自然育雛」を目指し、2025年10月21日には産みの親とは別の若いペアのもとへ託す試みが行われました。
しかし赤ちゃんへの給餌行動が見られなかったため、一旦は人工育雛に戻されています。
体重が800グラムを超え、食事を求める鳴き声にも力強さが出てきたことから、10月27日に再び若いペアのもとで自然育雛にチャレンジしましたが、こちらも給餌行動が確認できなかったため、10月28日に改めて人工育雛へと切り替えられました。
こうした試行錯誤を経て、11月21日からは産みの親との同居がスタートし、スタッフが給餌などのサポートを続けながら、親子の様子を見守る体制に移っています。
筆者としては、この人工育雛と自然育雛の切り替えを何度も繰り返す判断そのものに、飼育の専門性が表れていると感じます。
一般に動物園・水族館の業界では、人工育雛は赤ちゃんの生存率を確実に高められる一方で、親から給餌や社会性を学ぶ機会が失われやすいという課題が指摘されており、可能な限り自然育雛へ橋渡しすることが望ましいとされています。
例えば旭山動物園(北海道)などペンギンの繁殖に力を入れる施設でも、親鳥の給餌行動が確認できるまでは無理に自然育雛へ移行せず、人工育雛と併用しながら段階的に親元へ戻すという、慎重な進め方が取られる傾向にあります。
今回のケースも、給餌行動が見られなかった時点ですぐに人工育雛へ戻すという判断を2度にわたって下しており、赤ちゃんの命を最優先にした、業界の標準的な考え方に沿った丁寧な対応だったと評価できるのではないでしょうか。
赤ちゃん一羽の誕生の裏には、これほど丁寧な観察と判断の積み重ねがあるのだと知ると、ガラス越しに見る小さな姿がいっそう愛おしく感じられるのではないでしょうか。
見学のポイント|公開場所・時間帯と体重測定イベント
実際に見学する際に押さえておきたいポイントをまとめます。
公開場所は当初「ペンギンブース」1階でしたが、公式発表によると2025年11月12日より「海獣館」2階に変更されました。
見学に訪れる際は、案内表示を確認しながら海獣館へ向かうとよいでしょう。
公開時間の目安は、開園時刻から17時までとなっています。
ただし動物の体調などにより、公開の有無や時間が変更・中止される場合もあるとのことですので、遠方から訪れる方は事前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
- 公開場所:海獣館2階(2025年11月12日より変更)
- 公開時間:開園〜17時(動物の体調により変更の可能性あり)
- おすすめの見学時期:誕生直後〜生後100日頃までのふわふわ期
また、11月1日の「計量記念日」に合わせて、赤ちゃんの公開体重測定が実施されたこともありました。
このようにペンギンにまつわる記念日にイベントが組まれることもあるため、訪問時期を選ぶ際の参考にしていただくとよいかもしれません。

ふわふわの綿羽姿が見られるのはいつまで?成長の節目をたどる
「赤ちゃんらしいふわふわの姿は、いつまで見られるのだろう」という点も、多くの方が気になるところだと思います。
誕生から100日を迎えた2026年1月8日には、「さわって、しって、みまもる」と題した特別イベントが開催されました。
この頃になると赤ちゃんは初めて運動場でのお散歩も経験し、体もしっかりとしてきます。
その後、2月13日には「公開プール練習」がスタートし、赤ちゃんが初めて水の世界に足を踏み入れる貴重な瞬間を見守ることができたようです。
そして2月下旬になると換羽(かんう)と呼ばれる羽の生え替わりが終了し、見た目はふわふわの綿羽から、大人に近い「亜成鳥」の姿へと移り変わっていきます。
つまり、いかにも赤ちゃんらしい綿羽姿を楽しめるのは、誕生から100日〜換羽が終わる2月頃までが一つの目安になるといえそうです。

なお、性別についても大きな話題となりました。
桃の節句(3月3日)に合わせて、3月1日に性別発表イベントが行われ、DNA鑑定の結果、女の子であることが分かったそうです。
当日は多くの来園者が見守るなか発表があり、会場からは拍手が起きたとのことです。
施設が前日にSNSで実施した性別予想には約5600件もの回答が寄せられ、その6割が「男の子」を予想していたというのも、赤ちゃんの人気ぶりがうかがえるエピソードです。
この日には個体識別用の帯が右の翼に装着され、健康管理に役立てられているそうです。
2月18日時点での体重は約19キログラムまで成長しており、誕生時の295.9グラムと比べると、実に60倍以上の大きさになったことになります。
公式発表によると、エサはニシンやホッケなどを食べて育っているとのことです。
1歳の誕生日とその後の様子、今後の見通し
このエンペラーペンギンの赤ちゃんは、その後も大切に見守られながら成長を続けています。
4月15日には親鳥のもとを離れて新しい仲間たちが待つエリアへお引越しをし、いわば「ひとり立ち」を果たしました。
そして9月1日には1歳の誕生日を迎え、誕生から見守ってきた365日を振り返る特別イベントも開催されたようです。
筆者としては、この一連の歩みが単なる「動物の成長記録」にとどまらず、絶滅危惧種であるエンペラーペンギンの繁殖という、非常に専門性の高い挑戦の記録でもある点に注目したいと考えています。
エンペラーペンギンを飼育する施設は世界でも3か国のみとされ、国内で繁殖に成功し、赤ちゃんの姿を見られるのはアドベンチャーワールドだけとのことです。
人工育雛と自然育雛のあいだで何度も判断を重ねながら育てられてきた経緯を知ると、公開されている赤ちゃんの一羽一羽が、いかに貴重な存在であるかを実感します。
今後の見通しとしては、今回1歳を迎えた個体が性成熟する数年後に、次世代の繁殖ペアの候補となっていく可能性も考えられます。
エンペラーペンギンは一般に性成熟までに数年を要するとされており、施設としても中長期的な視点で群れ全体の年齢構成やペアリングを見極めていく段階に入っていくのではないかと、筆者としては予測しています。
いずれにしても、こうした繁殖の積み重ねが、将来また新しい赤ちゃんとの出会いにつながっていくのだろうと、個人的には楽しみにしております。
まとめ
アドベンチャーワールドのエンペラーペンギンの赤ちゃんは、例年9月下旬から10月頃に誕生し、誕生から1週間前後で公開が始まります。
ふわふわの綿羽姿を楽しめるのは生後100日〜換羽が終わる2月頃までが目安で、公開場所は海獣館2階、公開時間は開園〜17時が基本です。
2025年生まれの個体は人工育雛と自然育雛を行き来する丁寧な飼育を経て、2026年9月に1歳を迎えました。
エンペラーペンギンの赤ちゃんに関するよくある質問
アドベンチャーワールドでペンギンの赤ちゃんに会えるのはいつ頃ですか?
これまでの傾向では、例年9月下旬から10月頃に誕生し、誕生から1週間前後で公開が始まります。
ふわふわの綿羽姿を楽しめるのは、誕生から100日を迎える冬頃までが目安です。
赤ちゃんペンギンはどこで見学できますか?
2025年に誕生した個体は、当初「ペンギンブース」1階で公開され、公式発表によると2025年11月12日より「海獣館」2階へ公開場所が変更されました。
訪問時は最新の公開場所を公式サイトで確認するのがおすすめです。
見学時に押さえておきたいイベントはありますか?
11月1日の体重測定、生後100日の特別イベント、2月頃の公開プール練習、性別発表イベントなど、成長の節目ごとにイベントが行われる傾向があります。
訪問時期に合わせて、そうしたイベントの有無を確認しておくと、より思い出深い見学になるかと思います。
エンペラーペンギンの赤ちゃんが見せてくれるひとつひとつの成長の瞬間は、まさにドキドキと温かさが詰まった物語そのものです。
会いに行かれる際は、ぜひその日その瞬間だけの表情を、心ゆくまで見守ってみてください。
なお、公開状況や最新の日程は変更される場合がありますので、訪問前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


